稲垣吾郎、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦出演メイキング映像WEB上初公開!阪本順治監督 講演会で語る「違う自分を見てみたい!」
映画『半世界』の撮影中のメイキング映像(60秒)をWEB上初公開いたします!
動画URL:https://youtu.be/gcSxABg8b7s
さらに昨日1月20日、移住・交流推進機構による「地方に新しい暮らしを探しに行こう JOIN 移住・交流&地域おこしフェア」で、阪本監督が講演会を行いました。
地域活性をテーマにした同イベントにて、ロケを行った三重県各地の皆さまの協力を得て映画を制作した際のエピソードを語り、映画制作現場の魅力について語りました。
同イベントは北海道から沖縄まで全国約500の団体が出展、それぞれの地域にはどんな魅力があり、どんなことに力を入れているかなど地元の魅力を紹介するイベントでした。
■阪本順治監督講演会レポート
オリジナル脚本の映画「半世界」。
様々な取材を経て南伊勢で製炭所を営む森前栄一さんに出会うことができ、日本初の炭焼き職人を描く映画が完成しました。
監督は「炭焼き職人の森前さんがまず自分たちを受け入れてくれた。そこから全てが始まり、炭焼き小屋だけでなく、リアス式海岸や山なみなど、映画としての言語がとても潤沢な土地でした。」と語り、『風景も言語』と語る監督にとって森前さん始め南伊勢、松坂市、鳥羽市、津市、志摩市といった場所との出会いがこの映画完成に不可欠なものであったことを語りました。
また、フィルムコミッションなど地域の皆さまの協力を得て映画制作を行うことについて、「地域振興と映画振興ということがバランスよくいくと良いと思います。地域の方には撮影を通じて、映画ってこうやってつくってるんだと知っていただいたり、映画に興味を持っていただき映画を好きになっていただきたいという側面もあります。」と語りました。
「監督は地元の人でないと知らないところなどでロケをしたがるものなので、例えば役場の方のお父さんの山を紹介いただいたりなどいろいろな人と密接に付きあいますから、こんな人(映画人)とどうして付き合わなければいけないんだ、と思われたらおしまい。」と地域での様々な出会い、交わりの重要さを語っていました。
あらためて映画『半世界』について語り、「小さな地方のもう一つの市井の人々の世界も大切なんだ、という意味も込めている。“世界”って地球儀を眺めた“世界”もありますが、地元も“世界”だし、自分自身も“世界”。“世界”の“世”というのは時間、“界”が空間という意味合いだそうなので“世界”は時間と空間を有したものすべてを指します。ご自分の家庭も“世界”と捉えていただけたらと思います。深刻な話のようですが笑いも含まれてますし、ほろっと泣いていただけるところもあると思うので、娯楽として見に来ていただけたらと思います。」と来場者の皆さんに語りかけていました。
最後には、「60をすぎたときに、違う自分を見てみたいと思いました。今まで修練してきたことを一度おいて、またゼロから学ばなければならないところに我が身を投じれるか、そこで違う自分を見てみたいと思いました。」と語り、会場を驚かせていました。
監督の言葉を通じてまた新たな映画『半世界』の魅力が語られました。